マドリード日本人会

Shabú とKatana

2012年5月18日

”Shabú(シャブ)とKatana(刀)”と言っても米国人の文化人類学者ルース・ベネディクト(Ruth Benedict、1887年6月5日 – 1948年9月17日)が書いた”菊と刀”に挑戦する訳ではありません。

具体的な日付は書き留めるのを忘れてしまいましたが、約10日ほど前のEl Mundo紙の三面記事に”La droga que causa furor entre los asiáticos”(アジア人の間で大人気の麻薬)と言う題でこのメタンフェタミンを原料とする麻薬(覚醒剤)の記事が載っているのが目に付きました。 具体的にはフィリッピン人カップルがShabúの密売容疑で逮捕されたと言うものですが、1グラム500ユーロの末端価格でコカインより10倍も高い事と東南アジアと米国ではやっている事が書かれていました。

Shabúは覚醒剤を指す日本語の隠語の”シャブ”の事(三省堂 ハイブリッド新辞林)と思いますが、Wikipediaによればフィリピンでは「Batak」(バタク)と称するようですから、如何して記事にShabúと”言う”ブ”の所にアクセントが付いている表現になっている興味をそそります。又、押収した覚醒剤や現金と一緒に日本刀が二振り写っているのも気になりました。

そう考えてくるとこの記事を書いた記者の方がもっと掘り下げた記事を書ける材料が沢山有るように思えて来て、突っ込み方が足りないと不満に思えてきました。同じ記事(材料)を見ていてもそれが書き手にどの位の想像を引き起こすのか、世界が何処まで広がるか、他でも良く経験する問題の様です。

筆者の小学生時代(昭和20年後半から30年始め)には覚醒剤は”ヒロポン”と呼ばれていました。その中毒の恐ろしさを小学生に教える為の映写会が学校であった気がするのですが、映画を見に行った普通の映画館で映画と映画の間にその様な教育宣伝の栄華を流したのか記憶が確かでは有りません。”ヒロポン”と言う名前がある製薬会社の商品名だとはこの記事を書くまで知りませんでした。

そう言えば何年も前にマドリードにある日本レストランで”しゃぶしゃぶ”を頼もうと思ってメニューを見ていたら外国人のウェーターから内には”シャブ”もありますよと言われてぎょっとした事を思い出しました。勿論、そのウェーターには”しゃぶしゃぶ”とシャブの違いを説明して置きましたが。

文責:新村

今日は何を書こうかと思い悩んでいましたが、余りインスピレーションが沸きません。そんな時に今日5月17日のEl Mundo紙世界情勢欄に”El`carnicero de los Balcanes’ se moja de sus víctimas”
と言う見出しが目に入りました。セルビア人の元将軍が1992年から1995年の間のバルカン戦争で100,000人のボスニア人を殺戮し2百万人の人を故郷から追い出したと言う理由で戦犯として国際裁判に掛けられている事に関する記事でした。バルカン半島の殺戮者とあだ名されるこの将軍が裁判で犠牲者の家族に向けて指で首を切るジェスチャーした事を指しているようですから”からかった”と訳したのではその冷血な態度は上手く訳しだされない気がします。その名詞である”Mofa”に載っている訳(愚弄、からかう)の内の愚弄を使って”犠牲者を愚弄した”訳す方がもっと実態に合っているようです。

但し、今日はバルカン半島の歴史の複雑さを考えるのではなく、2010年に最初にスペイン語愛好会を開催した際に講師として登場してくれた渡邊元公使が言葉(スペイン語)を楽に勉強する鍵の一つとして連想する事を進めていたのを思い出したからです。 つづきを読む... »

5月28日にスペイン英語教育界第一人者の米国人Richard Vaughanさんを迎えて第五回異業種交流会を開きます。日ごろからスペインで日本人(少なくとも片親が日本人)の家庭の中でスペイン語、更に第三の言語である英語の習得に又は子供に習得させるの苦労されている方には何か参考となるきっかけを手にする事ができるのではないかと期待しています。

そんな時に早稲田大学高等研究所助教授の成田広樹先生(2005年国際基督教大学教養学部卒。2007年上智大学大学院外国語学研究科修士課程修了。2011年ハーバード大学大学院言語学科にて博士号を取得した非常に若い新進気鋭の研究者です)の書いた”言語の種¨と言う記事を読む機会を得ました。”言語の種”つまりヒトのみに認められる言語獲得能力について語っています。確かに自分の子供を見ても日本語とスペイン語(更には他の言語)を習得する事の驚き、スペイン人の家庭に養子となって1歳くらいでスペインに来た中国の女の子が1年も経たないうちにスペイン語を無理なく操るのを見て感心する経験は誰も持っているかと思います。

その過程を研究する事で物質の世界と心の世界を繋ぐつまり”物質と心の二元論的世界の成り立ちを巡る神秘を紐解く糸口をつかむこともできるのではないか”と言う所まで行ける何ともワクワクする様な研究です。一度直接記事や先生のHP見られる事をお勧めします。

文責:新村

読者の方からコメントをいただきました。有難うございます。返事が遅れて失礼しました。
膝が飛び出たといわれた時は目が飛び出た様な気がされたのは良く理解できます。

ラテン語源の言葉は硬く響くのでしょうか。Rodilla luxadaよりはSu rodilla está descolocadaと言われた方が判りやすい気がしますし、se ha salido la rodillaと言われるより優しい響きですね。どんな状況でどんな言い方をされたかにも寄るのでしょうが。
それにしても滑り台のお陰で脱臼が直ったのですから、これは正に幸運と言うべきでしょう。

スペイン人の方は同じ事を言われてどの様な感じを受けるのでしょうか。その辺の所を探っていただければ有りがたいです。

Se LE/TE ha salido la rodillaと言う表現も使えると思うのですが、その際の意味の違いも興味が有ります。

文責:新村

読者の方との呼吸が合ってきました(ところで、この”息があう”と言う日本語に相当するスペイン語は何と言うのでしょうか。誰か教えてください)。

これで息と関連する動詞が大分集まりました:

呼吸する Respirar
息を吸う Inspirar
息を吐く Espirar
息を引き取る Expirar
(空気を)吸う Aspirar
共謀する Conspirar  
汗を出す Transpirar

この中では共謀する意味のConspirarが非常に面白く感じました。読者の方の助言では呼吸を共にすると言う意味だそうですが、顔を近づけてひそひそと話をしている様子が目に浮かびます。

なお、日本人に取ると単数と複数の使い分け、冠詞の使い方は一番難しい文法に入ると思いますが、ご質問のLos varios idiomas modernosはご指摘の様にLosがない方が私にも自然に響きます。又、身近なスペイン人に聞きましたが、ない方が良いねと言うことです。だれか適切かつ理論的な説明をしてくれる方が居ると言いのですが。それにしてもこのLosの響きが悪いと感じるこの読者の方のスペイン語の実力は並大抵のものではありませんね。

それにしても、本当に言葉は面白いです。

文責:新村

2013年6月から2014年7月までスペインで繰り広げられる日西交流400周年事業の具体化作業が始まっていますが、1613年に支倉常長の率いる使節を乗せてガレオン船San Juan Basutista号が石巻を出港した事から色いろな出来事が起こりました。その一つにセビリア県Coria del Rioに残った日本人の子孫がハポン姓を名乗って居る事は良く知られています。1996年にミス・スペインの栄冠を勝ち得たモデル兼司会業のMaría José Suarez(1975年3月1日生まれ、Coria Del Rio出身)さんもその一例でやはりハポン姓を持っています。

人と人が交流する事で新しいエピソードが生まれると言う例ですが、先日El Mundo紙を読んでいたらRoberto Moriと言う俳優の紹介が有りました。1975年8月25日生まれのアストゥーリアス出身の方ですが、Moriと言う苗字が目に留まりました。どうも日本の姓と思われ、インターネットで調べてみましたが、日本との関係を示す記事には出会いませんでした。写真を見てみましたが、日本人の血が混じっている様でもあり、そうでも無い様ではっきりは判りません。誰かご存知の方が居たら教えてください。

俳優やTVのアナウンサー更には建築家等、各方面で日本の姓を持つ方の活躍も目にする事が多くなってきました。中々頼もしい現象です。日西交流400周年をきっかけにその様な方々と話が出来る機会があればと思っています。

文責:新村

4月の末から5月の始めにかけて英国やアイルランドでは波浪注意報が出るほど大雨と風の影響が出たようです。そのお陰で小生の知人も英国へサンタンデルからフェリーで行く際に予定していた便が欠航となりサンタンデルで足とめを食いました。

さて、今日はその為に波浪-Marejadaに取り上げた訳ではなく、4月27日の文化部主催文化講演会で日本指圧専門学校浪越和民さんに話をしていただいた報告をHPに出す準備をしていて最初は波越さんと書いてしまい、後で間違いと気付き浪越さんと訂正しましたが、そのときに”波”と”浪”の違いは何だろうと考えた事が有ったからです。
三省堂例解新漢和辞典によると次の説明が有ります:
1.波
①風などによって起こる水面の上がり下がり。なみ:波浪、風波、防波堤
②波のように伝わる。およぶ:波及、余波
③波のような動きや形を取るもの:音波、電波
2.浪
①おおなみ。なみ:波浪
②なみのように気まま:さすらう:放浪、流浪
③ほしいままで、いいかげん。むだに。みだりに:浪費
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