マドリード日本人会

前回2回に渡り傍から見ると簡単な手続きである携帯電話(具体的にはUSBインターネットモデム)の解約と契約に解約(契約)申請当事者のみならず電話会社の中でも多くの人の手を煩わせてやっと解決できた事を話しましたが、今回は同じ様に簡単な市の行政手続にはやり多大な時間と労力を掛けないと目的が達成出来ない例を挙げてみました。

小生の顧客の一つが店舗の閉店に伴って店の看板を外す事を決定しましたが、その為には市当局の許可が必要との事であり、工事業者を通じて早速その申請を行いましたが、許可が下りるには3ヶ月から6ヶ月も要するとの事でまず途方に暮れました。 看板なんかそのままにして置いても問題無いではないかと考えるのも一つの選択肢ですが、そうでない選択肢を選ぶのも賢明な経営判断です。 それを実現するのが実際はなかなか難しい。 そのまま手を拱いていたら早期解決は出来ないので、コネを使って許可の早期解決に努めましたが、このコネが懸命に動いてくれたお陰で(毎日の様に担当部署に催促の電話を掛けてくれました)何と3週間で許可が取得できました。

これで看板が外せると大喜びしたのですが、そうは簡単に問屋が卸してくれません。 この許可を持って今度は管轄の警察に具体的に作業をする日を指定して貰う必要があるとの事でその日時指定申請を行いました。 これも同じ様に数ヶ月の日数を要するとの事で又もや途方に暮れました。 今回は兎に角工事業者が毎日警察に日参して早期解決をお願いしてこれは4週間後に取得が出来ました。

看板を外すという目的が約2ヶ月経って達成できたのですが、その為に費やした時間と労力は大変なものですし、ユーロに換算したら大した額に成っていたでしょう。 看板を外すという事が納税者にそれ程のコストを強いるに見合う事かというとどうもそうは言えません。 関係者が看板外しに使った(浪費した)時間と労力を他の事に使ったらと考えると無駄な時間の空しさが浮き上がってきます。

通常ある事が起こると言う事は他の所でも同じ様な事が起こる事を意味しますから、社会全体から見ると“目に見えない浪費“は馬鹿にならないでしょう。
逆に見ると一見皆が忙しくしていても実際には簡単な作業で済ませる事に大変な労力と時間を費やしている訳ですから、無駄がある、生産性が低いと言う結論に達せざるを得ません。

3回に渡って述べた事はスペインだけの現象ではないかも知れませんしが、スペインで起きた事には違いありません。これは何処に問題があって、如何したら解決できるのか、悩みは深いと言えます。

次回ではその原因追求をしてみたいと思いますが、読者の皆さんからスペインのみならず日本での経験を聞かせて貰えれば議論が活発になると思います。 如何でしょうか。

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