マドリード日本人会

4月の末から5月の始めにかけて英国やアイルランドでは波浪注意報が出るほど大雨と風の影響が出たようです。そのお陰で小生の知人も英国へサンタンデルからフェリーで行く際に予定していた便が欠航となりサンタンデルで足とめを食いました。

さて、今日はその為に波浪-Marejadaに取り上げた訳ではなく、4月27日の文化部主催文化講演会で日本指圧専門学校浪越和民さんに話をしていただいた報告をHPに出す準備をしていて最初は波越さんと書いてしまい、後で間違いと気付き浪越さんと訂正しましたが、そのときに”波”と”浪”の違いは何だろうと考えた事が有ったからです。
三省堂例解新漢和辞典によると次の説明が有ります:
1.波
①風などによって起こる水面の上がり下がり。なみ:波浪、風波、防波堤
②波のように伝わる。およぶ:波及、余波
③波のような動きや形を取るもの:音波、電波
2.浪
①おおなみ。なみ:波浪
②なみのように気まま:さすらう:放浪、流浪
③ほしいままで、いいかげん。むだに。みだりに:浪費

それに対応するスペイン語はと考えましたが、
1.①はOla
②と③はOnda
2.①はOlaあるいはMarejada
とすらすらと出てきましたが、②と③は直ぐに的確な訳が思い浮かびません。どなたか良い知恵を出していただけたらと思います。

波は物理的な動きを指し、浪はそれから派生した心情的な意味合いを加えている感じがします。

この二つが合わさって”波浪”となるわけですが、おおなみを指し、大きなうねりとなって波が押し寄せてくる状況が伝わってきます。スペイン語ではMarejadaですが、もっと適訳があるかもしれません。うねりが小さいとMarejadillaと言う言葉があります。

それにしても”波浪”と書いてこれを”なみなみ”ではなく”はろう”と読ませるのですから、漢字は難しいですね。外国人の方に同情します。

文責:新村

1 コメント to

“スペイン語愛好会:波浪-Marejada”

  1. 読者

    漢字から受けるイメージをスペイン語で表現することの難しさを感じます。熟語であればそれに当てはまるスペイン語があるのだと思いますが、②の意味を漠然とした「浪」のイメージで置き換えると、divagarという動詞が私には一番しっくりきます。同じ意味でより一般的なvagarよりも。Trafagar、barzonearも近いような気がしますが、ただどれもぶらりと歩く感じで「なみのように気まま」という流れるような感じがしません。さんずいにこだわりすぎかもしれませんが。③の方はもっと難解ですね。私の漢語辞典、国語辞典では「みだりに。しまりがない。気まま。でたらめ。」と書かれています。「ほしいままで、いいかげん。むだに。」と合わせ見ると、スペイン語では最低でも7つの単語が当てはまります。(実際は7つどころではありません!③の意味で使われる熟語の数が少なそうでよかったと思います。)よって、③の「浪」の的確な訳を見つけるというのは無理があるかもしれませんね。漢語・スペイン語に精通していらっしゃる方のコメントがあるといいのになぁ。

    新村様、漢字というのは奥深くて難しいから面白いと気づかせていただきました。有難うございます。

    ところで、水と良で、どうして③のような意味になったのか不思議です。流れる良い水から、一定の拠りどころがなく気ままという意味②になって、転じて、しまりなくほしいままでいいかげん③になったのでしょうか???不思議いっぱい、だから面白いのですね。

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