マドリード日本人会

6月1日の金曜日に車(トヨタ・ヤリス・Verso、1999年登録、195,000KM )の定期点検の為に何時もの近所の車の修理屋さんに持って行きましたが、そこに行く前に通った別の修理屋さんも車が溢れる位でしたし、何時もの修理屋さんも同様に修理中の車や修理待ちの車で一杯でした。新車販売が落ち込んでいる割りに、中古車の販売が伸びているのと並んで経済危機の現われかと思いながら修理をしてもらいましたが、丁度同じ日6月1日のEl Mundo紙の自動車欄に”2015年には登録車の40%以上が13年以上の古い車となる”と言う見出しの記事が目に付きました。

この記事によると歴史的に見ると下記の様な流れになっています:

1981年から1990年まで:車の登録台数は6,839,695台から10,869,161台に増加し、古さが1-4年と5-8年の間の車が増加

1991年から2001年まで:登録台数は15,829,248台(45.8%の増加)で、古さが9-12年の車が増加

2001年から2011年まで:登録台数は21,234,175台。増加率は34.1%となだらかなで、特に2008年以降は経済危機と車を持たない人も居る為横ばい。車の古さが13-16年の間と17年以上のものが急増。2008年の車の平均年数は8.6年。

2012年から2022年まで(予測):増加率は14.5%で車の登録台数は24,715,593台。17年以上の古い車が急増し、平均年数は12.5年。

現在13年以上の古い車が全登録者数の30.1%を占め、3年後にはその割合は40%に、更に2022年には50.1%になると予想されています。車が古くなり、道路の保存状況は補修がなされない為悪化し、事故防止の装置も機能しない(例えば現在でもレーダーの30%は使用出来ない状態であり、表示装置も清掃が十分になされていない)状態と言う非常に危険な兆候を示しています。

2011年には中古販売台数が1,603,724台であったのに対し、新車の販売台数は809,038台でした。GNPの伸び、車を持たない人の増加、車を運転する人の年齢(17歳から70歳)、失業率、車のローンの金利を考慮すると新たな車を需要は300,000台と予想され、これは1985年以来最低の数字です。2021年の予想でも400,000台に過ぎません。1999年には600,000台以上だった事を考えると非常に少ないと言えます。
現在持っている車を廃車にして新しい車に買い換えるのは350,000台で、普通であれば1,200,000台以上無いといけないと考えられています。

他の統計によると車を購入して最初の年は平均走行距離は24,273KMですが、10年後には6,900KMまで落ちています。旅行をするか時々車を使う程度で毎日車を使わなくなり、その結果車を運転する習慣が無くなり一層危険になってくる訳です。

これを自分の身に当て嵌めてみるとA)車の性能が良くなって古くても管理をきちんとしてあげれば十分に乗れる、B)車が2台あり買い物用は走行キロは少ないので古いものでも十分、C)新車は高いのでなかなか買う気になれないと言う事が挙げられ、もう10年位は乗れるのではないかと考えると正にスペインの車の平均年数の増加に貢献している事になり、MSIと言うこの記事の元になった報告書を書いた車専門のコンサルタント会社の予想通りと言う事になりそうです。それにしても道路の状態が悪くなったり、車を運転する人の技術が落ちて事故が起こる確率が高くなると言う報告を考えると年齢が上がればある時点で旅行は車から電車に乗り換え、車も保有しないか、せいぜい1台と言うことにもなりそうです。

文責:新村

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