マドリード日本人会

今日は午後7時半から地下鉄Anton Martin駅の近くにあるFilmotecaで日活映画”拳銃(コルト)は俺のパスポート”を見てきました。日活創業100周年を記念して国際交流基金が企画した”日活リバイバル-1939-1989”の中のひとつです。3月から4月にかけて映画監督12人の作品23本を上映します。他には”腐った果実””赤い殺意””隠し砦の三人””洲崎パラダイス””幕末太陽伝””豚と軍艦”等聞きなれたタイトルが並んでいます。フランス、米国でも上映され、スペインではバルセロナとラ・コルーニャに次いでマドリードで3番目の紹介となります。

今日見た映画は1967年に製作された野村隆監督の作品です。横浜を舞台に殺し屋を巡るやくざの話ですが、映画の紹介にもある様にマカロニウェスタンを彷彿させます。内容は兎も角、宍戸錠、ジェリー藤尾や綺麗な女優さん(この方の名前が出てきません)、横浜、ぽんぽん船と水上生活者、埋め立て、日産かトヨタの日本の車、やくざが使うベンツ、時限爆弾に使う時計はRolex、海外に逃避する飛行機はエアーフランス等映画に出てくる映像だけでなく、色いろと想像を掻き立ててくれます。丁度1950年台、1060年台のスペイン映画を見て懐かしさを覚えるのと同じ感じです。

Filmotecaの映画館は”Cine Doré¨は正直言って初めて行ったのですが、その時代がかった建物といい、観客席の装飾と言い、映画と共にタイムトンネルを通って”昔懐かしい”スペインあるいはマドリードに誘い込んでくれます。映画が始まる前に幕が横に動きスクリーンが出て来るのも懐かしいと思った次第です。

306席あると言う映画館はほぼ満席で、日本人は私一人だけでしたが、映画が終わると拍手が鳴り、これもスペインらしさが一杯でした。勿論、スペイン人の方を対象にしているのでしょうが、日本人が見に行かない手はないと思いこの文章を纏めた次第です(しかも入場料は2.5ユーロ。10枚の回数券を買うと一回2ユーロと大変お得な値段です)。

そうそう、大事な事を忘れていました。吹き替えでは無く日本語で上映され、字幕は英語とスペイン語です。英語とスペイン語の間で訳に差があったりして、スペイン人の観客の方がどの様な理解をされるのか大変興味をそそるものがありました。日本人が外国映画を吹き替えや字幕で見てドンナ印象を受けるのか外国人の方が興味有るのと同じでしょう。

文責:新村 嘉朗

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