マドリード日本人会

9月6日(金)に在スペイン日本国大使館,多目的ホールにて開かれた 吉村 桂充 さんによる公演,上方舞 第一部「月の傾城(けいせい)」の録画ビデオです.
作詞:折口 信夫,作曲:富崎 春昇
歌詞説明:
月の光のさしこむ座敷内に、一人の傾城がしょんぼりと座っています。意地と張りのあだな虚飾の世界にうみ疲れ、人を避けてもの思いにふけっています。自由の身になって気ままな風に吹かれる河原の松のようになりたいと願う顔に月影がさせば、思わぬかおのやつれ。花のさかりをいつしか過ぎ、よるべなき身のわびしさに涙する傾城の心の内を月が照らし出します。

上方舞「和の心」 吉村 桂充 月の傾城 投稿者 ACJMadrid

1 コメント to

“文化公演 上方舞 第一部 「月の傾城」”

  1. 木槌

    日本人の感性について考えさせられます。和歌でもそうですが、はっきりと「こうなんだ」と自分の気持ちを言い表さずに、数音の風景描写から感情を読み取ります。同じことが、日本の舞にも言えるのですね。「空気」から喜怒哀楽を汲み取る難しさを感じました。たとえばバレエのような西洋舞踊の場合、顔の表情はもちろんのこと、たとえ音楽がなくてもパントマイムだけで表現してしまいます。首の角度や手や腕の表現力によって。上方舞で驚いたのは、顔の表情がまったくないことです。まるで能面のように、眉も口元も動きません。しかも着物ですから、腕も見えません。まさに「静」の中に秘められた「動」が、和の心、日本人の感性なのだなぁと思いました。

    そういえば、浮世絵でも顔の表情が見られません。舞の絵には、アルカイックスマイルを浮かべる如来顔もありますが。春画を見るとみな無表情なのが不気味です。無表情の色気というのも、日本の美なのかもしれません。

    文化部のイベントに部長の新村様のお姿がないのが気になりましたが、退会されたと聞きました。これまで何度もブログでやり取りを交わした読者として、とても残念です。新村様がくださるお返事が楽しみでした。寂しくなってしまいますね。

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