マドリード日本人会

‘スペイン語愛好会’ カテゴリー

去る4月26日午後6時半から”村上春樹を日本語とスペイン語で読む”その二と題して勉強会が日本大使館多目的ホールで開かれました。前回の3月22日の勉強会に勝るとも劣らない17名が参集して”ノルウェイの森”を教材に日本語の世界とスペイン語の世界の綾なす密林を探検して来ました。今回は時間の関係で参加できなかった前回の出席者の方に代わり新規の参加者の方が多かったのも特徴でした。

今回使った下のファイルにある教材4では冠詞の使い方で頭を悩ましました。具体的には

y no sentían unos deseos muy fuertes de estar a solas

と言うところですが、日本語には無い冠詞のニュアンスの違いが議論となりました。スペイン語の訳はそのまま読めば問題なく素直に頭に入って来ますが、 (さらに…)

教材1に出てくる”上品なキャメルのコート”も色いろと想像を掻き立ててくれました。その事が頭に残っている時に何気なく、ある雑誌をみていたら”una (cazadora de)camel”と言う表現が目に入って来ました。写真も載っていたので参考までに掲載します。原典は3月30日付けの”Yo Dona”と言う雑誌です。キャメルの皮ジャケットとでも訳しましょうか。コートではないですが、この皮がラクダなのか、単にラクダ色を指し皮は別の動物なのか非常に興味深いものがあります。

文責:新村 嘉朗

3月22日に使用した教材の三つ目を添付してみます。ここではラジオ体操の持つ意味が話題になりました。日本人でも地域や年齢によってNHKラジオ体操の受け取り方が変わることが判りましたが、このラジオ体操の音楽を聴くと何と無く体が自然に動くこと、途中で判らなくなると続けられないことは共通しているようでした。
また、”さっぱりと言った”と言う表現を巡ってその意味合いの違いに色いろな意見が出されました。スペインの方からは”solté a bocajarro”が暴力的な意味合いがあるのではないかとの面白い指摘もあり、日本語の”さっぱり”にその様な意味合いがあるのか、男の寮生同士の会話でのこの表現の使い方についても議論が出て来ました

なお、訳者のLourdes Portaさんよりは時間さえ都合が付けば喜んで日本人会で話をしても良いとの好意的な返事を貰いましたので皆さんにお伝えします。

文責:新村 嘉朗

ノルウェイの森 3

3月22日の愛好会に使用した教材をもう一つ掲載します。原文は一つしかないですが、訳は訳者それぞれの個性が出てくるもので無数にあると考えられ、どれが正しいと言うことは出来ず、どれが原文に近いかあるいは原文を上手に表現しているかが評価の分かれ目になるのでしょう。それにしてもLourdes Portaさんの訳は水準が高いと参加者全員が認める所です。それを日本語と対比しながら楽しめることは何と贅沢なことかと思います。

今回の愛好会では資料1では”目をじっとのぞきこむ”と言う表現を巡って色いろと意見が出されました。この動作を確かにスペイン語の動詞ひとつで表現するには中々難しそうですし、”Mirar fijamente a los ojos”が人の目を見ることの文化上の問題点と相まってちょっと違うニュアンスになるのではないかとの意見も出されました。”キャメルのコート”も想像力を掻き立ててくれる表現です。
資料2では”ひゅううううう、ポン”とスペイン語の”Catapún”の時間的な長さの違いに注目してみました。

文責:新村 嘉朗

ノルウェイの森 2

予想以上の20名を超える参加者を得てスペイン語愛好会が3月22日午後6時半から日本大使館多目的ホールで開かれました。原本”ノルウェイの森”とそのスペイン語訳”Tokio Blues”を使って日本語の原文から読み取れる世界とスペイン語訳から入り込む世界の繋がりを参加者全員が各自の経験を基に分析すると言う大変興味深い試みでした。参加者には日本語教師会の日本語の先生方、翻訳を仕事にされている方も居て、中々高度なやり取りも見られましたし、又、全く日本語が判らないあるいは日本語を学んでいるスペイン人の方も居て、大変貴重な意見を出してくれました。参加者の大半は日本語が好き、スペイン語をもっと深めたいと言うフツーの日本人の方でしたが、年齢層も20台から40台を中心にした若い方が多かったのも今回の愛好会の特徴でした。
参考までに今回使用した教材の一部をファイルに載せておきます。今回のスペイン語愛好会に参加された方も、出来なかった方も意見を寄せてもらえれば大変有り難いです。
今回は予定時間を越えてしまいましたが、午後8時半の終了まで2時間があっと言う間に過ぎた感じでした。モデレーターの不慣れもあり折角の機会なのに写真を撮り忘れてしまいました。残念。
次回は4月を予定しています。

文責:新村 嘉朗

ノルウェイの森 1

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